ETERNAL SLAVE ZERO Ⅱ

本作の勢力


本ページでは、本作に登場する勢力の相関や目的について、現時点で開示できる情報を解説します。
※ラストシーンまでネタバレありのため、ゲームクリア後に見ることを推奨します。














◆神聖ルシア帝国 皇帝派◆

         

【帝室】
 雷帝      イヴァンⅣ世
 帝室特務隊隊長 アレイン・クォール
 帝室特務隊   ディミトリ・ハルトマン
 
【軍】
 第二軍将軍   フェリックス・エリツィン
 第五軍将軍   フリードリヒ・クロイツァー
 第五軍副将   タマラ・ミスチナ

 皇帝の意思に付き従う者たち。
 フェリックスのように忠誠を誓う者もいれば、
 ディミトリ、アレインのように打算によって
 関係を維持しようとする者もいる。

 イヴァンⅣ世:
  幼少期を腐りきった宮廷で育ち、皇帝となった後も
  悪魔に翻弄され人を信じられなくなってしまった孤独な暴君。
  彼は美辞麗句を並べ、己の権威にすり寄ってくる者を
  一切信用しない。そんな中、ただ生きるためだけに
  庇護を求めて来たディミトリとアレインは、数少ない
  「嘘のない信のおける者」である。
        
 アレイン&ディミトリ:
  一般人の稼ぎではとても賄いきれないほどの大量の食事の
  摂取が必要な特異体質であるアレイン。
  彼女はまた、高頻度での休息も必要とした。
  ディミトリは、アレインが最も安全に過ごせる場所は
  大きな特権を持ち、十分な財を手にできるオプリーチニキ、
  そして堅牢な宮廷内であると結論づけた。
  いついかなるときも彼女の味方であるディミトリ。
  彼は、いつかの誰かの強い意志により運命づけられた
  星の下に生まれた、アレインの絶対的な守護者なのだろうか。
        
 フェリックス:
  皇帝に忠誠を誓う清廉潔白な若き将軍。
  彼は副将アナスタシアに国外脱出するよう強く提言されても
  決してその道を選びはしなかった。
  「たとえ処刑されようと、クルプスキーと同じ道は選ばない」。
  それが彼の意思であった。
  
 フリードリヒ&タマラ:
  彼は深く物事を考えない。
  ただ目の前の戦いに全力で挑むだけである。
  絶大な特権を持つオプリーチニキでありながら、
  彼は日々野草を食んで飢えをしのぐ過酷な野戦生活を好んだ。
  その居場所が、たまたま皇帝の下であったというだけのことである。
  
  

◆神聖ルシア帝国 対悪魔派◆



 帝国軍総司令 オズワルド・A・ルービンシュタイン
 第一軍大隊長 ガーランド・O・ルービンシュタイン
 対悪魔兵器  シャドリー
 第一軍将軍  オルズベック・ボロディン
 第一軍副将  シグルズ

 悪魔が跋扈する魔都と化したルシアを
 正常化することを目的とした勢力。

 オズワルド:
  先代の王妃エレナから命を受け、ルシアから悪魔を排除するため
  あらゆる手段を用いて戦ってきた。
  雲を掴むような話を実現するため、彼は過去の歴史調査に奔走し、
  そして西方の国フランスにて100年前、似たような事件があったことを
  突き止める。彼の修羅の道はここから始まった。

 ガーランド:
  帝国軍の総司令であり、暴走する皇帝の下、真に国を憂う者でもある
  偉大な父をもつ。父の期待に応えんと日々邁進しているが、
  未だその道は遠く彼方にあることに悩みを抱えている。
  「子は父には勝てぬ」彼はそう考えつつある。

 シャドリー:
  オズワルドが悪魔に対抗するため、悪魔の如き実験により
  作り出した対悪魔兵器。
  本来悪魔と人間はこの世に存在する法則が異なるため、
  互いに干渉することはできず、肉体を持たぬ悪魔は人間を見ることは
  できても触れることはできず、人間は肉体を持たぬ悪魔を見ることも
  触れることもできない。だが彼はその特異な能力によって悪魔に
  干渉することが可能であり、一方的な虐殺が可能となる。

 シグルズ&オルズベック:
  オズワルドと連携をとっていたわけではなく、
  正確には対悪魔派ではないが、いったんここへも分類しておく。
  「全てを見通す瞳」の力によって、これから起こることを予知し
  ディルテに先回りしてルシアへと入り込んでいたシグールドは、
  オルズベックを味方につけルシア軍の動向をコントロールできる
  ようにしていた。仮にプロローグでイヴァンが第一軍を総動員して
  オズワルドを討伐しようとしていたとしても、シグルズが
  阻止していただろう。彼はオズワルドの悪魔研究が皇帝によって
  潰されないための保険として。また、「異物」がルシアへと
  入り込むことを防ぐために第一軍を握る立場へとなっていたのだ。
  (結果的には、サルガタナスに入り込まれてしまうが)


◆神聖ルシア帝国 ウラジーミル派◆




 ウラジーミル公 ミハイル・アンドレイヴィチ・ウラジーミル
       妻 マイヤ・ウラジーミル
       娘 マリーエン・ミハエロヴナ・ウラジーミル
 テハの村娘   イリヤ・チェルケ
 第三軍将軍   カレン・レフ・プリセツカヤ
 第四軍将軍   グリゴリー・ベリャーエフ

 先王の血を引く兄弟たちのうち、ほとんどはその妃である
 エレナによって、我が子イヴァンを次代の王とせんがため粛清された。
 だが、ミハイルその粛清劇をただ一人生き残る。
 イヴァンⅣ世によって冷遇される旧家貴族たちは、
 次代の王はミハイルの子であるべきだと彼らを支持していた。

 ミハイル&マイヤ:
  先王の血を引く、イヴァンⅣ世以外の唯一の生き残り…だった。
  本作のプロローグにて、アレインの襲撃を受け死亡。

 マリーエン:
  アレインの襲撃を生き残ったことで、正真正銘、
  先王の血を引く者としてはイヴァンⅣ世以外の唯一の生き残りとなる。
  10年後、彼女が暗殺者イリヤとともにルシアを暴れまわることになるのは
  また別のお話…

 イリヤ:
  ミハイルらが慰安のために訪れていた小村テハの村娘。
  アレインの襲撃に巻き込まれ全身に大火傷を負い、
  一時は死の淵を彷徨うがディルテの力によって一命をとりとめる。
  10年後、弓術の達人となった彼女がルシアの要人を無差別に暗殺する
  復讐者となって現れるのはまた別のお話…なのだが、
  本作の終盤にもなぜか成長した姿の彼女がディルテの前に現れることになる。
  ETERNAL SLAVE (無印)の主人公の一人である少女鈴本 由衣との共闘関係や
  彼女らがディルテの前に現れた理由は、ETERNAL SLAVE (無印)にて明かされる予定。

 カレン:
  戦乱で娘夫婦を失い、女手一つで孫のエーリッヒとリューリクを育てている。
  孫はマリーエンらウラジーミル公の息女らと仲が良く、その縁でマイヤとも親交深く、
  彼女を我が娘のように可愛がっていた。
  本作のプロローグにてそのマイヤらが暗殺されたことで皇帝に強い疑心を抱いており、
  ディルテを伝ってその核心へとたどり着くことになる。

 グリゴリー:
  ヴォルゴグラード公であり、神聖ルシア帝国軍第三軍の将軍も兼ねる男。
  表向きは、町にミニカジノを作っては遊びにふける愚公であり、
  将軍としても配下を御しきれない愚将であるが、その実は…
  やっぱり愚公?


◆ポーランド・リトアニア共和国◆



 智の白鳩  ユリアン・ローゼンフェルド
 武の白鳩  イザベル・ツァイスラー
 弁の白鳩  ファモニカ

 黒龍隊隊員 スタニスワフ・ジュウキェフスキ
 医務官   ラバル
 武官    アバリム
 
 ルシアの西方に位置する、当時としては珍しい民主主義国家であり、
 「黄金の自由」が謳われた静穏な複合国家である。

 三白鳩:
  ポーランド王がルシアの三羽烏に対抗してプッシュしだした呼称。
  若き大法官補佐ユリアン、フサリア最強部隊「黒龍隊」を率いる
  猛将イザベル、そして対ルシア大使ファモニカ。

 スタニスワフ:
  のちにポーランド史上最高の軍事指導者へと成長する若きフサリア隊員。
  指導者として勉強中の身であるが、実戦をその身で知るべしとの方針から
  現在は一時的にフサリアに所属して戦のノウハウを勉強中である。

 アバリム&ラバル:
  ファモニカの部下。その正体は、魔界南方の地を支配する覇王である
  大魔王パイモンに従う強大な魔人。
  

◆魔界 南方勢力◆



 南方の王  パイモン
 魔人    アバリム
 魔人    ラバル
 
 魔界の南方の広大な大地を支配する、東方軍に次いで強大な勢力を誇る
 悪魔の軍団。自由を謳い、何者にも縛られず楽しく暮らすことを
 是とするが、分を弁えぬ「勝手」を犯した者を、王は許さない。

 パイモン:
  かつて現世の一国を巻き込んで戦いを愉しんだ愚かな部下どもがいた。
  彼女はそれを粛清するために動き出すが、その動きを察知され、部下は
  逃亡。長らくその足取りを掴めずにいた。
  本作のプロローグにて、ついにその足取りを掴み、彼らがルシアで
  過去と同じような外道を働いていると知った彼女は今度こそ、粛清を
  完遂するため動き出す。
  
  …そういうパイモンは、どうやって肉体を調達したのだろうか?
  人の肉体を奪ったのならば、彼らのことを言えないのでは?

  この点においては、作中にて人の肉体を奪うための
  手段がヴァサーゴによっても言及されている。
  パイモンがとった手段はそのうちの一つ。
  まだ精神が定着していない赤子の肉体を奪うというものである。
  
  本作には没案が存在しており、没案ではディルテは序盤、ファモニカとともに
  ポーランド・リトアニア共和国を舞台に冒険するシナリオがあった。
  公開版の本作ではディルテとファモニカの間に全く接触がないため
  この点における当初想定していたやりとりが省かれてしまっているが、
  人間の肉体を奪うことの是非については、当初ファモニカの正体を知らずに
  共闘していたディルテとパイモンの間で以下のようなやりとりがされる予定だった。

  ディルテ「貴様も人の肉体を奪っておいて…他人のことを言えんだろう!」
  パイモン「ウチはウチなりに考えとるよ。ちゃんと生まれる前の赤ん坊の体を頂いたし」
  ディルテ「ふざけるな! 奪っているのは同じだろう!」
  パイモン「うーん…じゃ、人が人を殺すのはええのん?」
  ディルテ「…? 何を言っている。それが今、何の関係がある」
  パイモン「関係ならあるよ。だって、人間だって、いらない子供なら中絶ってするやん?
       だいたい5か月目くらいまでかな。人間の基準でいえば、そこに満たない
       赤ん坊は、まだ人間の権利を有してないってことやん?」
  ディルテ「馬鹿な。詭弁だ!」 
  パイモン「ふん。少なくとも、この理屈が正当かどうか、真なる裁定はそれこそ
       神サマにしかできんやろ。しかしな、アンタがアンタの正義に照らして、
       絶対にウチの行いが許せん言うなら堂々とかかってこいや。
       ウチは逃げも隠れもせん。正面から受けたる。」

  上記のやりとりからもわかるように、パイモンは逃亡した配下を粛正するため、
  わざわざ生まれる前の赤ん坊の体に宿り、20年ほどの歳月をかけて
  ポーランド・リトアニア共和国で人間として過ごしてきたのである。
  本作のエピローグにて彼女は「楽しかったけど、もう来ることないかなぁ…」と
  しんみりした様子を見せるが、この国に愛着を持っていたことが伺える。

  なお、余談であるが彼女は己が女らしくないことを自覚しており、女性らしい女性に
  憧れを抱いている。そのため智の白鳩であるユリアンにはデレデレであり、
  本作では表現することはなかったが、裏ではかなりセクハラまがいのこともしていたとか…

 アバリム&ラバル:
  魔界南方の地を支配する覇王である大魔王パイモンに従う強大な魔人。
  ソロモン72柱の名には載っていないが、それらにも全く引けを取らない
  圧倒的な力をもつ。
  それだけの力をもっていながら、その心根は主人に似て悪辣さがない。
  アバリムはひょうきんな男であり、面白い主人についていきもっと
  面白いものが見たいと思っている。
  ラバルは寡黙で実直な男であり、やかましい主人と馬鹿なアバリムに
  辟易しつつもそんな生活が嫌いではないと思っている。


◆魔界 自由勢力◆



 元・南方軍       アリトン
 元・南方軍       アマイモン
 元・南方軍       オリエンス
 
 パイモンの掲げる「自由」が自分たちの求める「自由」と
 異なる事に嫌気がさし、南方軍を脱走した者たち。

 アリトン:
  神聖ルシア帝国の宰相であるバスマーノフに憑りついた悪魔。
  もともと腐敗した貴族であったバスマーノフは、アリトンの悪魔のささやきに
  容易く耳を貸し、そして精神を乗っ取られることになった。
  彼はイヴァンを「最高のエンターテイナー」と位置づけ、
  常に傍にあって戦いを焚き付け、判断を悪い方へと誘導していった。
  そのさまは、常に良い方へ運ぼうとしていた王妃アナスタシアとは
  まさしく正反対である。
  
 アマイモン:
  第四軍軍師ボリスに憑りついた悪魔。
  粘着質で陰湿な性格であり、王妃アナスタシアの精神体を捕らえ
  イヴァンの悪行を見届けさせようと悪趣味な提案をしたのも彼である。
  ヴォルゴグラード編のBADルートでは、彼の策略によって
  「ランカネツィアの首長令嬢は絶世の美女」という噂を流され、
  それにつられてやってきたオスマン帝国の皇帝スレイマン一世と
  ルシア軍が衝突するように誘導。ランカネツィアが戦場となり
  共和国は消滅する事態となってしまった。

  なお、余談ではあるがこのBADルートにおいてその後のアリーナの消息は作中では
  描かれていないが、最終的には彼女はディルムッドによってスレイマンの手から救出され、
  どこか遠くの地へと二人で逃れている。
  あらゆる事象に優先して「彼女」を守る。それが「彼」の意思なのだろう。
  
 オリエンス:
  第二軍副将アナスタシアに憑りついた悪魔。
  豪気で好戦的な性格であり、西欧列強と戦うことを至上の喜びとしていた。
  それだけに穏便で戦いを好まない将軍には常日頃苛立ちを感じていたが、
  彼が自分(アナスタシア)を好いていることを知り、吐き気を催しながらも
  その感情を利用してなんとか戦いへと判断を誘導しようと悪戦苦闘する日々を送っていた。
  フェリックスの殺害現場を目撃したタマラを発見し殺害するが、
  結果的にはそれが決め手となり、パイモンに全てが発覚してしまう。


◆魔界 北方勢力◆



 北方の王        アスタロト
 魔人          サルガタナス
 ソロモン72柱第14柱 レラジェ
 ソロモン72柱第6柱  ヴァルファーレ 
 ソロモン72柱第21柱 マラクス
 
 至強の僧王アスタロトを崇拝する者たちが集う、
 魔界最高峰の精鋭勢力。
 アスタロトの真の目的は未だ謎に包まれているが、
 本作においてはカドモンを捕らえる指令をサルガタナスに出している。

 アスタロト:
  ETERNAL SLAVE ZEROにて、彼は己の右腕たる猛将バオルデに対し、
  カドモンと共闘する指令を出している。
  彼らの間にどのような密約があったのか、詳細は明らかにはなっていないが、
  本作のプロローグにて、アスタロトがカドモンを捕らえる指令を出している
  ことから、カドモンは彼に与えるはずの利を与えず、裏切ったのだととれる。
  
 サルガタナス:
  本作にて初登場した、バオルデと対を成す北方軍の将。
  現世において最強クラスの身体能力をもち、
  数十人の敵兵を一瞬のうちに薙ぎ倒し、
  現世で悪魔の力を発揮できるガープをも
  息一つつかせぬ間に斬り飛ばす圧倒的な戦闘能力を見せる。
  
  おそらくアレインとぶつかっても互角以上に戦えるのだろうが、
  残念ながら作中にその機会はなかった。

  なお、アランと同じく天使や悪魔としての才能はてんでないようで、
  ES世界においては現世における圧倒的力もソロモン72柱の悪魔たちの
  非現実的な力の前に埋もれてしまう。
  そんな彼だが、真の力はソロモン72柱の魔人たちをも心酔させる
  カリスマ性にあるのかもしれない。
  彼は悪魔としては最下級の身でありながら、3柱の魔人を従えているのだ。

 レラジェ&ヴァルファーレ&マラクス:
  サルガタナスに心酔し、いかなるときも彼の一歩後ろに付き従う忠臣たち。
  ソロモン72柱の魔人はそのそれぞれが魔界の一国を統べるほどの
  強大な存在であり、通常、群れることはなく、ましてや他人の配下に入るなど
  もってのほかである。
  にもかかわらず、彼らはサルガタナスに従っている。


◆魔界 ヴァサーゴ勢力◆



 ソロモン72柱第3柱  ヴァサーゴ
 ソロモン72柱第64柱 フラウロス
 ソロモン72柱第25柱 グラシャラボラス
 ソロモン72柱第42柱 ウェパル
 ソロモン72柱第70柱 セーレ
 
 「ルシアにセブンスドラゴンがいる」
 カドモンによってそう誘われ、ルシアへとやってきた野心家たち。

 ヴァサーゴ:
  カドモンによって直接声をかけられた魔人。
  その情報の優位性を武器に他の魔人を統率する立場へと収まった。
  彼は来るべきラグナロクの後、セブンスドラゴンを手にした自分が
  新世界の神となることを目論んでいた。
  カドモンのことを信用していたわけではないが、彼女の言う
  「セブンスドラゴンの力を抑え込めるのは六大神具の一つ、大地の衣を
   所持しているヴァサーゴだけ」という論についてはもっともな話だと
  理解しており、彼女の話に乗ることになった。
  だが……そもそも彼は知らなすぎた。
  六大神具の一つ、大地の衣がかつてラジエルによって作られた
  道具であり絶対的な存在などではないことも。
  それをあえて「所有させられている」ことも。
  自身がセブンスドラゴンを手に入れるための捨て駒にすぎないことも……
  
 フラウロス:
  放浪の超人「フラン」に憑りついていた悪魔。
  彼はこのルシアに入り込んでくる異物の遊撃のため、各地を放浪している。
  このルシアの地にはなぜか(自由勢力のような)先駆者たちがおり、
  セブンスドラゴンの研究に邪魔が入ることを恐れたヴァサーゴはこのような手を打った。
  
 グラシャラボラス:
  旧家の有力貴族「ボーラ」に憑りついていた悪魔。
  名家の貴族という立場から、ヴァサーゴらを支援する役割についていた。

 ウェパル:
  第四軍副将「V・P・アリア」に憑りついていた悪魔。
  スモレンスク編でフラウロスが
  「お前らは内部でゴタゴタしていろよ。外に出てくるんじゃねー」
  というセリフを口にするが、これは対外的な戦争が活発化すると
  軍総司令としてのオズワルドが多忙となり、対悪魔兵器研究に
  力を割けなくなることを危惧してのものである。
  西方はフェリックスがいるため問題ないだろうが、
  南方は放っておけばボリスによってオスマン帝国との戦争へと
  情勢を傾けられてしまいかねない。
  ウェパルは、やたら好戦的なルシア軍を内部にとどまらせるための
  対策を行うためにこの立場へと就いた。

 セーレ:
  有名な芸術家「セーレン」に憑りついていた悪魔。
  悪趣味な貴族らと裏のつながりもあり、
  ボーラのように貴族としての表の顔からは近づきづらい
  闇の世界の住人らとのコネクションから情報を得るための役割についていた。
  

◆主人公勢力◆



 大天使      ディルテ(ディムエル)
 大天使      アラン(アリエル)
 ?        ベアード
 ?        アンリ
 レディエント市長 ルーアン・オブラック
 レディエント市民 セクレト・ビネガー
 レディエント市民 メリーユ・ディオール
 
 悪魔の存在を立証し、裁判にてディルテの無罪を主張することを
 目的とした勢力。悪魔に干渉できるシャドリーの力をもって
 その目的を達成しようとし、ルシアへやってきた。

 ディルテ:
  ルシアに来て早々、アランとはぐれた彼は、
  長く孤独な戦いに身を投じることとなる。
  
  その中で、彼はかつての戦友ベアードとアンリに助けを求める。
  死した人間を模したナニカを作り出す。そんなことは普通の天使や悪魔には
  到底真似できない「神の業」とでもいうべきものであるが…

  自分より頭のいい者たちの掌で転がされる無力感。
  頼みのアレインと敵対する状況。悪化してゆく情勢。
  ディルテは次第に精神をすり減らしていった。
  
  そんなルシアでの孤独な戦いで、唯一彼の心を癒すことが
  できた人物がアリーナである。
  それは、いつかの誰かの「彼の助けになりたい」という
  意志の力のめぐりあわせだったのかもしれない…
  
 アラン:
  ルシアに来て早々、ディルテとはぐれてしまうが、
  これは牢獄でのディルテの推測どおり、同一人物であるアレインが
  現世に存在しており、現世に入り込むことができなかったためである。
  
 ルーアン&セクレト&メリーユ:
  ディルテを救うために奔走する者たち。
  ルーアンは失脚の絶体絶命のピンチを、圧倒的な政治力をもって
  自身の立場を守り抜き、若者たちが戦える場を提供し続ける。
  セクレトとメリーユは水面下で貴族らに働きかけ、正当な
  裁判を行ってもらえるように交渉を続けていた。


◆?勢力◆



 主天使(魔人) マステマ(カドモン)
 ?       ハンニバル・バルカ
 ?       シグールド・エステバン
 
 主天使長・メタトロンの密命を受け、天使として悪事を成す
 神公認の悪魔「マステマ」。カドモンの正体はそれであった。
 カドモンの狙いはヴァサーゴを利用してシャドリーの精神を
 回収することである。

 カドモン:
  本作中では「アドナ・カドモニ」と呼称を新たにしている。
  また、外見も以前とは少し変わっている。
  前作「ETERNAL SLAVE ZERO」のエピローグにて
  ラジエルと激突したのち、彼女は初代ミカエルによって
  消滅させられるすんでのところで原初の秘石を手にし、
  ミカエルの精神を石の中へと回収することに成功した。

  作中ではメタトロンの命を受けて行動していることが明かされるが、
  同時に「気が変わった」とも口にしており、どこまでがメタトロンの
  意思に沿った行動で、どこからがそうではないのかは不明である。
  
 ハンニバル:
  前作で消滅したはずの魔人。
  本作では「ガープ」という呼称を否定し、自分はただの
  「ハンニバル・バルカ」だと答える。
  これにどのような意味が込められているのだろうか。
  
 シグールド:
  メタトロンとカドモンの命の下、ルシアの軍事をコントロールするために
  第一軍に潜入していた。シャドリーの力を得ることは、
  彼らの共通の目的であったのだ。
  

◆天界 主天使勢力◆





 主天使長 メタトロン
 
 他の七大天使とは連携を密にせず、独自に行動を行う勢力。
 プロローグでも現ミカエルは「会議にメタトロンが来ないのは
 いつものこと」と諦めを口にしている。

 メタトロン:
  マステマという悪魔を手先に使ったり、
  かつてはエクシアら主天使の革命児ヴァーチュールグループの
  面々をむざむざ危険地帯へと派遣したりと、
  きな臭い空気が漂う強大な天使。
  
  ヴァーチュールグループが壊滅した事件を機に、主天使の行う
  業務の危険性を説き、現在では本来戦闘を主たる任務とはしていないはずの
  主天使たちが「神機」と呼ばれる強大な船団や巨人を駆って
  天界最強の武力をほしいままにしている。
  
  本作ではマステマを使ってシャドリーの精神を回収。
  さらにルシアの民を虐殺しようともくろむ。
  これは、虐殺した民のエーテルを原初の秘石に回収し、
  エーテルを蓄えておこうという狙いによるものであろうか。
  
  エピローグでは、その非道な行いにブチ切れたパイモンが
  ハンニバルの助力を得て彼女の極式「完全光体」を発揮し、
  メタトロンに立ち向かうが、メタトロンの配下であるマステマの
  協力者であるはずのハンニバルがパイモンに力を貸した意図とは……




更新履歴

  • 2017年04月03日公開 new

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